こんにちは。株式会社 室内装飾おとこざわのスタッフです。今回は、お客様からのお問い合わせも多い「ピクチャーレール」について、サイズの選び方や設置場所のポイントをお話しさせていただきますね。
実は私たち、仙台市を中心にこれまで数百件以上のピクチャーレール設置工事を手がけてきたんです。その経験から、「ここを知っておくと失敗しない」というポイントをまとめてみました。
ピクチャーレールって何?基本を知っておきましょう
ピクチャーレールというのは、壁に穴を開けずに絵画や写真、時計などを吊り下げられる便利な設備なんですね。天井や壁の上部に取り付けたレールから、ワイヤーやフックを使って自由に飾り物を掛けられるんです。
そうなんです。賃貸住宅にお住まいの方や、「壁に穴を開けたくない」という方には特におすすめの方法なんですよ。
ピクチャーレールを選ぶメリット
私たちがお客様にご提案する際、よくお伝えするメリットがいくつかあります。まず一つ目は、壁に直接釘やネジを打つ必要がないという点です。賃貸物件でも原状回復が簡単なので、退去時の心配が少なくなりますよね。
二つ目は、飾る位置を自由に変えられることなんです。気分に応じて配置を変えたり、季節ごとにディスプレイを変更したりするのも簡単にできちゃいます。
三つ目は、複数の作品を美しく並べられること。ギャラリーのような雰囲気を自宅で楽しめるんですね。実際、仙台市内のマンションで「リビングをアートギャラリー風にしたい」というご要望をいただいたこともあるんですよ。
ピクチャーレールのサイズ選びで失敗しないコツ
さて、ここからが本題です。ピクチャーレールを選ぶ際、一番重要なのが「サイズ選び」なんですね。これを間違えると、せっかく取り付けても使いにくかったり、見た目が残念になってしまうんです。
レールの長さを決めるポイント
レールの長さは、設置する壁面の幅に合わせて決めるのが基本なんですが、ここにちょっとしたコツがあるんです。
私たちがお客様の現場を拝見する際、必ず測定するのは「実際に飾りたい範囲」なんですね。例えば、リビングの壁が3メートルあったとしても、実際に絵を飾りたいのは中央の2メートル部分だけ、ということもよくあるんです。
そうなんです。無駄に長いレールを設置してしまうと、見た目のバランスが悪くなってしまうんですよね。
仙台市内のあるお客様の事例なんですが、6畳の洋室にピクチャーレールを取り付けたいというご相談がありました。壁の全長は約3.6メートルだったんですが、窓やドアの位置を考慮して、2.7メートルのレールを2本に分けて設置することをご提案したんです。結果として、窓周りもスッキリして、とても使いやすくなったと喜んでいただけました。
耐荷重の確認は必須です
次に重要なのが「耐荷重」の確認なんですね。これ、意外と見落としがちなポイントなんです。
ピクチャーレールには、軽量タイプと重量タイプがあります。軽量タイプは一般的に1メートルあたり5〜10キログラム程度、重量タイプは15〜20キログラム程度の耐荷重があるんです。
| レールタイプ | 耐荷重目安 | 向いている用途 | 
|---|---|---|
| 軽量タイプ | 5〜10kg/m | 写真フレーム、小さな絵画 | 
| 中荷重タイプ | 10〜15kg/m | 中型の額縁、複数の写真 | 
| 重量タイプ | 15〜20kg/m | 大型絵画、鏡、重い額装品 | 
実際にあった失敗例なんですが、軽量タイプのレールに重い油絵を掛けようとして、レールが湾曲してしまったケースがあったんです。そうならないためにも、事前に飾りたいものの重さを測っておくことをおすすめしますね。
ワイヤーの長さも考慮しましょう
意外と盲点なのが、ワイヤーの長さなんです。ピクチャーレールを取り付ける高さと、実際に絵を飾りたい高さの差を計算して、適切な長さのワイヤーを選ぶ必要があるんですね。
一般的に、絵の中心が床から140〜150センチメートルの高さになるように飾ると、バランスが良いと言われているんです。これは美術館などでも採用されている黄金比なんですよ。
そうなんです。天井高が2.4メートルの一般的な住宅で、天井付近にレールを設置する場合、ワイヤーは1メートル前後の長さがあれば十分なことが多いですね。
設置場所の選び方が仕上がりを左右します
次に、どこにピクチャーレールを設置するかという話をさせていただきますね。これも本当に重要なポイントなんです。
天井付けと壁付けの違い
ピクチャーレールの設置方法には、大きく分けて「天井付け」と「壁付け」の2種類があります。それぞれにメリットとデメリットがあるんですね。
天井付けは、天井と壁の境目にレールを設置する方法です。これの良いところは、レールが目立ちにくく、すっきりとした印象になることなんです。天井の高い部屋や、広々とした空間に向いていますね。
一方、壁付けは壁面の好きな高さにレールを設置できる方法です。飾りたいものの高さに合わせて柔軟に対応できるのが強みなんです。特に、低い位置に重い額縁を掛けたい場合などに適しているんですよ。
仙台市内のマンションリノベーション工事で経験したことなんですが、天井が2.2メートルと低めのお部屋だったんですね。そこで天井付けにしてしまうと、ワイヤーが長すぎて見栄えが悪くなる可能性がありました。そこで、壁面の上部から30センチメートル下がった位置に壁付けで設置したんです。結果として、ちょうど良い高さで絵を飾れるようになりました。
下地の確認が最重要です
これは本当に大事なことなんですが、ピクチャーレールを取り付ける場所には、必ず「下地」が必要なんです。下地というのは、壁の内部にある木材や鉄骨のことで、ここにしっかりと固定しないと、レールが落ちてしまう危険があるんですね。
石膏ボードだけの壁に直接ネジを打っても、時間が経つとネジが緩んできてしまうんです。特に重いものを掛ける場合は、必ず下地のある場所に設置する必要があるんですよ。
私たちプロは、下地センサーという道具を使って、壁の内部の下地の位置を確認します。DIYで設置される場合も、この下地センサーは必須アイテムだと思いますね。ホームセンターで2000円前後で購入できますので、ぜひ準備していただきたいです。
お部屋ごとの設置ポイント
それでは、具体的な設置場所について、お部屋ごとにご説明しますね。
リビングの場合
リビングは家族が集まる場所ですから、視線が自然と向かう壁面に設置するのがおすすめです。ソファの背面の壁や、テレビの反対側の壁などが人気ですね。
ただし、窓やエアコンとの位置関係には注意が必要なんです。直射日光が当たる場所だと、飾っている絵が色あせてしまう可能性があるんですよ。また、エアコンの風が直接当たる場所も避けた方が良いですね。
玄関・廊下の場合
玄関や廊下は、来客の方が最初に目にする場所ですよね。ここにお気に入りのアートを飾ると、印象的な空間になるんです。
ただし、玄関は湿気が溜まりやすい場所でもあります。特に仙台市のように冬の寒暖差が大きい地域では、結露の影響も考慮する必要があるんですね。できるだけ換気の良い位置に設置することをおすすめします。
寝室の場合
寝室では、ベッドの頭側の壁に設置されるケースが多いです。落ち着いた雰囲気の写真や絵画を飾ると、リラックスした空間になりますよね。
ただし、ベッドの真上に重いものを掛けるのは、安全面から避けた方が良いと思うんです。万が一落下した場合の危険を考慮して、ベッドからは少し離れた位置に設置することをおすすめしますね。
サイズオーダーのメリットと注意点
既製品のピクチャーレールで対応できない場合は、サイズオーダーという選択肢もあるんです。
オーダーメイドが向いているケース
例えば、壁面の幅が特殊だったり、曲面の壁に設置したい場合などは、オーダーメイドが便利なんですね。また、既製品では対応できない長さのレールが必要な場合も、オーダーメイドの出番です。
私たちが担当した仙台市内の戸建て住宅のケースなんですが、吹き抜けのある空間に5メートルを超える長さのピクチャーレールを設置したことがあるんです。既製品では継ぎ目が目立ってしまうため、一本ものでオーダーしました。仕上がりは本当に美しくて、お客様にも大変喜んでいただけました。
オーダー時の注意ポイント
サイズオーダーをする際には、いくつか注意点があるんです。まず、納期が既製品よりも長くかかることですね。通常、2〜4週間程度は見ておく必要があります。
また、オーダーメイドは返品が難しいため、寸法の確認は慎重に行う必要があるんです。私たちプロでも、必ず現場で2回以上計測してから発注するようにしているんですよ。
価格面では、既製品の1.5〜2倍程度になることが多いですね。ただし、お部屋にぴったりと合ったレールが手に入るメリットは大きいと思います。
実際の施工事例から学ぶポイント
ここで、私たちが実際に手がけた施工事例をいくつかご紹介させていただきますね。
事例1:マンションリビングの全面ギャラリー化
仙台市内のマンションにお住まいのお客様から、「リビングの3面にピクチャーレールを設置して、ギャラリーのようにしたい」というご依頼をいただいたんです。
お部屋の広さは約16畳で、3つの壁面に合計15メートルのレールを設置しました。耐荷重は中荷重タイプを選択し、30点以上の写真や絵画を自由に配置できるようにしたんですね。
ポイントは、すべてのレールを同じ高さで統一したこと。そうすることで、部屋全体に統一感が生まれたんです。施工後、お客様は「まるでプライベート美術館みたい」と、とても喜んでくださいました。
事例2:子ども部屋の成長に合わせた設計
もう一つ、印象的だった事例があります。お子さんの成長に合わせて、作品を飾れるようにしたいというご要望でした。
この場合、壁付けで床から1.5メートルの高さにレールを設置したんです。この高さなら、お子さんが小学生になっても自分で作品を掛け替えられますよね。また、重量タイプのレールを選んだので、将来的に大きな額縁も掛けられるようにしました。
そうなんです。子ども部屋は、成長とともに使い方が変わっていくものですから、将来を見据えた設計が大切なんですよね。
DIYで設置する際の注意事項
「自分で設置してみたい」という方も増えているんですが、いくつか注意していただきたい点があります。
必要な工具と材料
まず、基本的な工具として、電動ドリル、水平器、メジャー、鉛筆、下地センサーが必要になります。特に電動ドリルは、パワーのあるものを選んでいただきたいですね。
材料としては、ピクチャーレール本体、専用のネジやアンカー、ワイヤー、フックなどが必要です。これらは基本的にセットで販売されていることが多いんですが、別途必要になることもあります。
失敗しやすいポイント
DIYでよくある失敗が、水平が取れていないことなんです。レールが傾いていると、見た目が悪いだけでなく、ワイヤーが片側に寄ってしまったりするんですね。
もう一つの失敗例が、下地のない場所に設置してしまうことです。先ほどもお話ししましたが、これは本当に危険なので、必ず下地の位置を確認してから作業を始めてください。
仙台市内で実際にあった話なんですが、DIYで設置されたレールが落下して、大切な絵画が破損してしまったケースがあるんです。幸い怪我はなかったんですが、やはり不安な場合はプロに依頼していただく方が安心だと思います。
プロに依頼するタイミング
こんな場合は、ぜひ私たちプロに相談していただきたいです。天井が高く、脚立での作業が危険な場合。下地の位置が分からない、または下地がない場所に設置したい場合。大型で重いレールを設置する場合。これらのケースでは、専門的な知識と技術が必要になるんですね。
私たちは仙台市を中心に活動していますが、現地調査は無料で行っています。お気軽にご相談いただければと思います。
メンテナンスと長持ちさせるコツ
ピクチャーレールを設置した後も、適切なメンテナンスで長く使い続けることができるんです。
定期的な点検
半年に一度程度、ネジの緩みがないか確認することをおすすめします。特に重いものを掛けている場合は、ネジが徐々に緩んでくることがあるんですね。
また、ワイヤーの劣化も確認してください。ワイヤーに錆や毛羽立ちが見られたら、交換のサインです。ワイヤーは消耗品と考えて、2〜3年ごとに交換するのが理想的なんですよ。
掃除の方法
ピクチャーレールは天井付近にあるため、ホコリが溜まりやすいんです。月に一度程度、ハタキや柔らかい布で軽く拭くだけで十分ですね。
レールの溝部分にホコリが溜まると、ワイヤーの動きが悪くなることがあります。掃除機のブラシノズルを使って、溝の中のホコリを吸い取るのも効果的なんです。
季節ごとの注意点
仙台市のような寒暖差のある地域では、季節による影響も考慮する必要があるんですね。
冬場は結露に注意が必要です。特に窓の近くに設置している場合、結露した水分がレールに付着して、錆の原因になることがあります。こまめに拭き取ることが大切なんです。
夏場は直射日光による劣化に気をつけてください。プラスチック製のフック類は、紫外線で劣化しやすいんですよ。カーテンやブラインドで適度に日差しを遮ることをおすすめします。
お部屋の雰囲気に合わせた選び方
ピクチャーレールにも、いろいろなデザインがあるんです。お部屋の雰囲気に合わせて選ぶと、より素敵な空間になりますよ。
カラーバリエーション
一般的には、白、黒、シルバー、木目調などがあります。天井や壁の色に合わせて選ぶと、レールが目立ちにくく自然な仕上がりになるんですね。
モダンな雰囲気のお部屋には、シルバーや黒がおすすめです。ナチュラルテイストのお部屋なら、木目調が合いますよね。
デザインの種類
レールの形状にも種類があるんです。シンプルなストレートタイプから、装飾的なデザインのものまで、さまざまなバリエーションがあります。
そうなんです。お部屋の雰囲気や、飾りたいもののテイストに合わせて選ぶと良いですね。
よくあるお問い合わせFAQ
最後に、お客様からよくいただく質問をまとめてみました。
Q1:賃貸住宅でも設置できますか?
そうなんです。賃貸住宅でも設置可能です。ただし、必ず大家さんや管理会社に事前に確認していただく必要があります。退去時の原状回復についても、あらかじめ確認しておくことをおすすめしますね。最近では、原状回復が容易な「突っ張り式」のピクチャーレールもありますので、そちらも検討してみてはいかがでしょうか。
Q2:石膏ボードの壁にも設置できますか?
できます。ただし、下地のある場所に設置することが基本です。下地がない場所に設置したい場合は、石膏ボード用の専用アンカーを使用する方法もありますが、耐荷重に制限があります。重いものを掛ける場合は、必ず下地のある場所に設置してくださいね。
Q3:設置費用の目安を教えてください
レールの長さや設置場所、工事の難易度によって変わりますが、一般的な住宅の場合、材料費と工事費を合わせて3万円から10万円程度が目安になります。詳しいお見積もりは、現地調査の上でご提示させていただいています。
Q4:どのくらいの重さまで掛けられますか?
レールの種類によって異なりますが、軽量タイプで5〜10キログラム、重量タイプで15〜20キログラム程度です。ただし、これは1メートルあたりの耐荷重ですので、実際に掛けられる重さはレールの長さや設置方法によって変わります。不安な場合は、ぜひご相談くださいね。
Q5:ワイヤーは後から長さを調整できますか?
はい、できます。ワイヤーはフックで固定しているだけなので、簡単に長さの調整が可能なんです。飾るものに合わせて、自由に高さを変えられるのがピクチャーレールの良いところですよね。
Q6:自分で設置する場合、どのくらいの時間がかかりますか?
初めての方で、2〜3メートルのレールを1本設置する場合、準備から完成まで2〜3時間程度が目安です。ただし、下地の確認や正確な水平を取る作業に時間がかかることもあります。余裕を持って作業することをおすすめしますね。
Q7:天井が高い部屋でも設置できますか?
もちろん可能です。ただし、天井高が3メートルを超える場合は、通常の脚立では届かないため、専用の足場や高所作業車が必要になることもあります。安全面を考えると、プロに依頼していただく方が良いと思います。
Q8:地震対策は必要ですか?
東北地方は地震が多い地域ですから、地震対策は重要ですね。重いものを掛ける場合は、落下防止用のストッパーを使用することをおすすめします。また、定期的にネジの緩みを確認することも大切です。
いかがでしたか?ピクチャーレールの選び方と設置のポイント、少しでも参考になれば嬉しいです。
私たち株式会社 室内装飾おとこざわは、仙台市を中心に、長年にわたって内装工事に携わってきました。ピクチャーレールの設置はもちろん、お部屋全体のリフォームやリノベーションまで、幅広く対応させていただいています。
「こんなこと相談してもいいのかな?」と思われるようなことでも、お気軽にご連絡くださいね。現地調査は無料で行っていますし、お見積もりだけでも大歓迎です。お客様のお部屋が、より素敵な空間になるよう、精一杯サポートさせていただきます。
それでは、皆様の快適な住空間づくりを、心よりお手伝いさせていただければと思います。ご相談をお待ちしていますね。




