床材リノリウムシートのメリット・デメリット

床材 リノリウム

リノリウムは、亜麻仁油や石灰石、木粉、ロジンなどの天然素材から作られる環境にやさしく抗菌作用を持つ床材です。今回は、リノリウムの特徴やメリット・デメリットについて、専門家の視点から詳しくご説明いたします。

リフォーム工事・内装工事会社の「室内装飾おとこざわ」では、住宅・マンション・店舗、商業施設や公共施設の内装工事およびリフォーム工事を承ります。【床材リノリウムシート】のお見積り・ご相談は、お気軽にお問い合わせください。

目次

リノリウムとは

リノリウムは、160年以上前にヨーロッパで発明された歴史ある床材です。主原料は亜麻仁油、コルク粉、木粉、石灰石粉などの天然素材で構成されており、環境負荷が小さいことが特徴です。

リノリウムの主なメリット

環境と健康への配慮

リノリウムは天然素材でできているため、化学物質の放散が少なく、シックハウス症候群の心配が軽減できます。使用後は土に還る生分解性を持ち、環境への負荷が極めて小さい床材といえます。

優れた抗菌作用

亜麻仁油に含まれる成分により、特別な抗菌加工を施さなくても自然な抗菌性を持っています。黄色ブドウ球菌や大腸菌O157、ノロウイルス、A型インフルエンザなどに対する効果が期待できます。

高い耐久性と復元力

リノリウムは寿命が30〜40年と非常に長く、一般的な床材と比べて3〜4倍の耐久性があります。また、弾力性があり、家具による凹みが付きにくく、キャスター付き椅子の使用にも適しています。

お手入れの簡便さ

静電気が発生しにくく、ハウスダストを溜め込みにくいという特徴があります。日常的なお手入れは乾拭きだけで十分で、基本的にワックス掛けも不要です。

リノリウムの主なデメリット

価格面での課題

天然素材を使用し、製造工程も手間がかかるため、一般的な床材と比べると価格が高めになります。また、施工には専門的な技術が必要で、対応可能な業者が限られているため、施工費用も考慮する必要があります。

特有のニオイへの対応

亜麻仁油由来の特有のニオイがあり、施工直後は気になる方もいらっしゃいます。ただし、健康への影響はなく、定期的な換気により時間とともに軽減されていきます。

紫外線とアルカリ性への弱さ

天然素材であるため、紫外線の影響を受けやすく、日当たりの良い場所では変色や退色の可能性があります。また、アルカリ性の洗剤やワックスは使用できないため、お手入れ方法に注意が必要です。

施工場所による使い分けのポイント

公共施設・病院

抗菌作用が高いため公共施設・病院、医療機関・学校(小学校や幼稚園その他)・介護施設や老人ホームなどにおすすめです。

リビング・ダイニング

耐久性が高く、家具の移動による傷や凹みがつきにくいため、リビングやダイニングに適しています。ただし、大きな窓がある場合は紫外線対策を検討する必要があります。

キッチン

耐火性が高く、火が燃え広がりにくい特性があるため、キッチンまわりの床材としても安心してご使用いただけます。

子供部屋・寝室

抗菌性が高く、静電気が起きにくいため、アレルギー体質の方や小さなお子様のいるご家庭におすすめです。

お手入れ方法とメンテナンス

日常的なお手入れ

乾拭きを基本とし、汚れが気になる場合は中性洗剤を使用して軽く拭き取ります。アルカリ性洗剤は使用を避けてください。

ワックス不要

基本的にワックスは不要です。

まとめ

リノリウムは、環境への配慮と優れた機能性を兼ね備えた床材です。高い初期投資が必要となりますが、長期的な視点では耐久性や維持管理の容易さから、コストパフォーマンスに優れた選択肢といえますね。

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