こんにちは、壁紙クロスは毎日の生活の中で、知らず知らずのうちに傷んでしまうことがあります。小さな穴や破れ、剥がれなどが気になってきたとき、「修理はいくらぐらいかかるのだろう?」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
今回は壁紙クロスの部分補修を業者に依頼した場合の費用相場について、私たちプロの視点から詳しくご説明いたします。補修の種類や範囲によって費用が異なりますので、ぜひご参考にしてください。
壁紙クロスの部分補修が必要になる状況
壁紙クロスの部分補修が必要になる状況は実に様々です。日常生活の中でよく見られるケースをいくつかご紹介します。
壁紙の浮きや剥がれ
湿気や経年劣化によって壁紙が浮いてきたり、端の部分が剥がれてしまったりすることがあります。特に壁と天井の境目や、窓枠の周りなどに発生しやすい症状です。放置すると剥がれの範囲が広がることもありますので、早めの対応がおすすめです。
壁紙の破れや亀裂
家具の移動時に壁にぶつけてしまったり、お子さんやペットが誤って引っかいてしまったりして生じる破れや亀裂。小さな破れでも見た目が気になるものですね。
壁の穴
ドアノブが壁にぶつかってできた穴や、ネジや釘を打った跡の穴など。賃貸物件にお住まいの方は、退去時の原状回復のために補修が必要となるケースが多いです。
壁紙の汚れやシミ
日焼けによる変色や、水漏れによるシミなど、通常の掃除では落とせない汚れも補修の対象となります。
壁紙クロスの部分補修の費用相場(状況別)
それでは、状況別に壁紙クロスの部分補修の費用相場をご紹介します。ただし、これらはあくまで目安であり、実際の費用は壁紙の種類や補修の難易度、業者によって異なる場合がありますのでご了承ください。
壁紙の浮き・剥がれの補修費用
壁紙の浮きや剥がれの補修費用は、範囲によって大きく異なります。
- 1~2カ所程度の小さな浮き:5,000円程度
- 壁紙剥がれの部分補修:20,000円~40,000円
浮きや剥がれは、適切な接着剤を使って元の状態に戻す作業が主となります。箇所数が増えれば、それに応じて費用も増加します。一般的には1カ所追加ごとに数千円の追加費用が見込まれます。
壁紙の破れ・亀裂の補修費用
壁紙の破れや亀裂の補修費用も、大きさや状態によって異なります。
- 小さな破れ(20cm未満):10,000円~20,000円
- 壁紙亀裂の部分補修:20,000円~30,000円
破れや亀裂の補修は、単純に接着するだけでなく、場合によっては部分的な張り替えが必要となるため、浮きの補修よりも費用が高くなる傾向があります。
壁穴の補修費用
壁に穴があいてしまった場合の補修費用は、穴の大きさによって大きく異なります。
- 壁穴修理(小):20,000円~40,000円
- 壁穴修理(大):30,000円~50,000円
- 10cm程度の壁穴補修:15,000円~25,000円
壁穴の補修は、下地の修復が必要となるケースが多いため、他の補修よりも費用が高くなります。特に大きな穴の場合は、石膏ボードの交換が必要となることもあり、その場合は総額で6万円程度になることもあります。
その他の状況と費用
その他にも様々な状況による補修があります。
- ネジ穴の補修:5,000円~15,000円
- 壁紙継ぎ目の補修:10,000円~30,000円
- 水漏れなどによるシミの補修:10,000円~40,000円
補修方法による費用の違い
壁紙クロスの補修方法はいくつかあり、採用する方法によって費用も変わってきます。主な補修方法とその費用相場をご紹介します。
テープ補修
小さな破れや剥がれに対して、専用の補修テープを使用する方法です。
- 補修テープを使った補修:5,000円~30,000円/箇所[21]
比較的簡単な作業ですが、テープの色や柄を壁紙に合わせる必要があるため、完全に目立たなくするには技術が必要です。
のり補修
壁紙の浮きや軽度の剥がれに対して、専用の接着剤を使用して元に戻す方法です。
- クロス用のりを使った補修:5,000円~30,000円/箇所[21]
接着剤を適切に塗布し、気泡が入らないように慎重に作業する必要があります。
部分切り張り
破れや穴が大きい場合、壁紙の一部を切り取り、新しい壁紙を貼り付ける方法です。
- 部分的な切り張り:5,000円~30,000円/箇所[21]
既存の壁紙と同じものを用意する必要があり、パターンを合わせる技術も求められるため、比較的高額になります。
コーキング補修
壁紙の継ぎ目の隙間や小さな穴を埋める方法です。
- ジョイントコークでの補修:10,000円~30,000円/箇所[21]
コーキング材の色を壁紙に合わせる必要があり、技術と経験が求められます。
パテ補修
壁の穴や凹みを埋めるためにパテを使用する方法です。
- パテでの補修:150円~/平方メートル[21](材料費のみ)
- 実際の工事費用を含めると:10,000円~40,000円/箇所
パテ補修の後に壁紙を張り直す場合は、追加の費用が発生します。
補修範囲と費用の関係
壁紙クロスの補修費用は、補修範囲によって大きく変わります。小さな範囲の補修と、広範囲の補修では費用に大きな差があります。
部分補修と全面張替えの比較
- 部分補修(1カ所):5,000円~40,000円
- 1面クロス張替え:10,000円~60,000円
- 6畳部屋の天井・壁全面張替え:約52,800円[22]
部分補修を数カ所行う場合、合計すると全面張替えの費用を超えることもあります。そのような場合は、全面張替えをご提案することもあります。
複数箇所の補修における割引
当社を含め、多くの業者では複数箇所の補修を同時に依頼いただく場合、割引を適用しています。
- 2箇所目以降:20%~50%割引
同じ日に複数箇所の補修をまとめて行うことで、作業の効率化が図れるため、お客様にもお得になります。
DIYと業者依頼の費用比較
壁紙クロスの補修は、DIYで行うことも可能です。しかし、仕上がりの美しさや耐久性を考えると、プロに依頼するメリットも大きいといえます。
DIYの場合の費用
- 小さな破れや浮きの補修:3,000円程度(材料費のみ)
DIYの場合は材料費のみで済みますが、道具や材料の選定、技術の習得などの手間がかかります。また、失敗するリスクもあることを考慮する必要があります。
業者依頼のメリット
業者に依頼する場合のメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
- プロの技術による美しい仕上がり
- 適切な材料の選定と施工
- 保証がつく場合がある
- 時間と労力の節約
多少費用は高くなりますが、確実な仕上がりを求める場合は業者依頼がおすすめです。
部屋別の補修費用の特徴
部屋の種類によっても、補修費用には特徴があります。特に狭いスペースや設備の多い場所では、作業の難易度が上がるため、費用も高くなる傾向があります。
キッチン・トイレ・洗面所の補修
キッチンやトイレ、洗面所などは、設備が多く作業スペースが限られるため、一般的なリビングなどに比べて費用が高くなります。
- トイレの壁紙張替え:約40,000円
- キッチンの壁紙張替え:約55,000円
リビング・寝室の補修
リビングや寝室などの広いスペースでは、作業がしやすいため、比較的費用を抑えられる場合があります。ただし、家具の移動などが必要な場合は、追加費用が発生することもあります。
業者選びのポイント
壁紙クロスの補修を依頼する際は、信頼できる業者を選ぶことが重要です。以下のポイントを参考に、適切な業者を選びましょう。
見積もりの取り方
複数の業者から見積もりを取ることで、相場を把握することができます。見積もりの際には、以下の点を確認しましょう。
- 補修内容と範囲の明確化
- 使用する材料の種類と品質
- 工事期間
- 保証の有無と内容
- 追加費用が発生する可能性
実績と評判の確認
業者の実績や評判は、信頼性を判断する重要な要素です。以下の方法で確認することができます。
- 公式サイトでの施工事例の確認
- 口コミやレビューのチェック
- 知人や友人からの紹介
対応の丁寧さ
見積もりの段階での対応の丁寧さも、業者選びの重要なポイントです。質問に対する回答の速さや詳しさ、提案の具体性などをチェックしましょう。
補修費用を抑えるコツ
壁紙クロスの補修費用を少しでも抑えたい場合は、以下のようなコツを参考にしてみてください。
複数箇所をまとめて依頼する
先述の通り、複数箇所の補修をまとめて依頼することで、割引が適用されるケースが多いです。
オフシーズンに依頼する
引っ越しシーズンなどの繁忙期を避け、比較的空いている時期に依頼することで、費用が抑えられることがあります。当社でも「フリー便」と呼ばれるスケジュールに余裕のある日程での訪問を選ぶと、最大20%の割引が適用されるケースがあります。
火災保険の活用
壁の穴や破れが、偶発的な事故によって生じた場合、火災保険が適用されることがあります。保険会社に確認してみる価値はあるでしょう。
実際の施工事例と費用
当社で実際に行った施工事例をいくつかご紹介します。これらはあくまで一例ですので、実際の費用は状況によって異なります。
事例1:リビングの壁紙剥がれ補修
6畳のリビングで、エアコン下の壁紙が一部剥がれていたケース。
- 補修内容:壁紙の剥がれ部分の接着と部分張替え
- 補修範囲:約30cm×40cm
- 費用:18,000円
事例2:子供部屋の壁穴補修
子供部屋のドア付近に、ドアノブがぶつかってできた穴の補修。
- 補修内容:石膏ボードのパテ補修と壁紙の部分張替え
- 補修範囲:直径約10cmの穴
- 費用:25,000円
事例3:キッチンの壁紙汚れ補修
キッチンの壁紙に油汚れが付着し、通常の掃除では落ちなかったケース。
- 補修内容:汚れ部分の壁紙交換
- 補修範囲:約50cm×80cm
- 費用:30,000円
よくある質問(FAQs)
最後に、お客様からよく寄せられるご質問とその回答をご紹介します。
部分補修と全面張替え、どちらがおすすめですか?
複数箇所に補修が必要な場合や、壁紙の経年劣化が全体的に進んでいる場合は、全面張替えをおすすめします。一方、1~2箇所の小さな補修であれば、部分補修で十分な場合が多いです。
壁紙の色や柄が合わない場合はどうすればいいですか?
部分補修の場合、既存の壁紙と完全に同じものを用意することが理想ですが、廃番になっている場合もあります。その場合は、できるだけ近い色や柄のものを選ぶか、一面全体の張替えをご提案することがあります。
補修後の保証はありますか?
当社では、施工後の不具合については一定期間の保証を設けています。ただし、保証内容は補修内容によって異なりますので、詳細は契約時にご確認ください。
DIYでの補修は可能ですか?
小さな浮きや剥がれであれば、DIYでの補修も可能です。ただし、穴の補修や大きな破れの場合は、下地処理など専門的な知識と技術が必要となるため、プロへの依頼をおすすめします。
賃貸物件の退去時の補修はどうすればいいですか?
賃貸物件の場合、管理会社による補修と請求が一般的ですが、事前に自分で業者に依頼して補修することも可能です。管理会社に確認の上、費用対効果を考慮して判断するとよいでしょう。
まとめ
壁紙クロスの部分補修を業者に依頼する場合の費用相場について、状況別・方法別にご紹介してきました。
壁紙の浮きや剥がれの場合は5,000円~40,000円、壁穴の補修は15,000円~50,000円程度が一般的な相場です。ただし、補修範囲や方法、壁紙の種類などによって費用は大きく変動します。
複数箇所の補修が必要な場合は、部分補修を複数行うよりも全面張替えを検討した方が経済的な場合もあります。また、同日に複数箇所の補修をまとめて依頼することで割引が適用されるケースも多いので、ぜひ参考にしてください。
当社「株式会社 室内装飾おとこざわ」では、お客様のご要望に応じた最適な補修プランをご提案しております。見積もりは無料で承っておりますので、壁紙クロスの補修でお悩みの際は、お気軽にご相談ください。プロの技術で、大切なお住まいの美観を保ち、快適な住空間をお作りいたします。