ピクチャーレールの注文手順とサイズ選び|オーダーで失敗しない

ピクチャーレールの注文手順とサイズ選び|オーダーで失敗しない

こんにちは。株式会社 室内装飾おとこざわのスタッフです。仙台市をはじめ、宮城県内で多くのお客様のリフォーム工事を手がけてきた私たちですが、最近特に問い合わせが増えているのがピクチャーレールの設置なんです。

「壁に穴を開けずに絵を飾りたい」「レイアウトを自由に変えたい」というご要望、本当に多いんですよね。でも、いざ注文しようとすると「サイズってどうやって測るの?」「どれを選べばいいの?」と戸惑われる方が少なくありません。

そこで今回は、ピクチャーレールの注文手順から失敗しないサイズ選びまで、現場で培った経験をもとに詳しくお話ししていきますね。初めての方でも安心して注文できるよう、わかりやすく解説していきます。

目次

ピクチャーレールって何?基本を押さえよう

ピクチャーレールというのは、天井や壁の上部に取り付けるレール状の金具のことなんです。このレールにワイヤーやフックを引っ掛けて、絵画やポスター、時計などを吊り下げる仕組みになっているんですね。

私たちが現場でよくお伝えするのは、ピクチャーレールの最大のメリットは「壁に穴を開けなくていい」ということ。特に賃貸住宅にお住まいの方や、将来的にレイアウトを変更したい方には本当におすすめなんです。

そうなんです、壁に釘やネジで穴を開けてしまうと、後から場所を変えるのが大変ですし、賃貸だと退去時に修繕費がかかってしまうこともあるんですよね。

ピクチャーレールの種類を知っておこう

ピクチャーレールには大きく分けて3つのタイプがあります。

天井付けタイプは、天井面に直接取り付けるもので、最も一般的なタイプですね。見た目がすっきりしていて、部屋全体の印象を損なわないのが特徴です。

壁付けタイプは、壁の上部に取り付けるタイプで、天井の構造上取り付けが難しい場合や、特定の壁面だけに設置したい場合に選ばれることが多いんです。

埋め込みタイプは、新築やリフォーム時に天井に埋め込んで設置するもので、完全にフラットな仕上がりになります。ただし、後付けは難しいので、計画段階から検討する必要があるんですね。

サイズ選びで失敗しないための測り方

さて、ここからが本題です。ピクチャーレールを注文する際、最も重要なのがサイズ選びなんです。私たちも現場で「測り方を間違えて買い直しになった」というお客様を何度も見てきました。

必要な長さの測定方法

まず、レールを設置したい場所の長さを正確に測りましょう。ここでポイントなのが、単純に壁の長さを測るだけではダメなんです。

実際の測り方の手順をご紹介しますね。まず、設置予定位置の両端から両端までを測ります。このとき、メジャー(巻き尺)は水平に保つことが大切です。たるませたり、斜めになったりすると誤差が出てしまうんですよ。

次に、障害物のチェックです。エアコンの配管やカーテンレール、照明器具など、設置の邪魔になるものがないか確認してください。私たちが現場でよく遭遇するのは、「測った長さは合っているのに、途中にエアコンの配管があって取り付けられない」というケースなんです。

そして、余裕を持った長さにすることも重要ですね。測った長さぴったりで注文してしまうと、取り付け時に「あと1センチ足りない」なんてことになりかねません。一般的には、測定値から両端それぞれ2〜3センチ程度短めに注文するのがおすすめです。

部屋のサイズ別推奨レール長

部屋の広さ壁の長さ目安推奨レール長備考
6畳2,700〜3,600mm2,400〜3,400mmリビングに最適
8畳3,600〜4,500mm3,400〜4,300mm広めのリビングに
10畳以上4,500mm以上4,300mm以上分割設置も検討
廊下1,800〜3,600mm1,600〜3,400mm長い場合は連結式を

ただし、これはあくまで目安なんです。実際には、お部屋の形状や設置したい位置によって変わってきますので、必ず実測してくださいね。

高さの決め方も重要です

意外と見落とされがちなのが、取り付ける高さなんです。一般的には、天井から5〜15センチ程度下げた位置に設置することが多いですね。

でも、これも絶対というわけではありません。飾りたい作品の大きさや、部屋の天井高によって最適な高さは変わってくるんです。

例えば、天井高が2.4メートルの標準的な部屋なら、天井から10センチ程度下げた位置がバランスが良いと思います。一方、天井が高い部屋(2.7メートル以上)では、もう少し下げてもいいかもしれませんね。

私たちがお客様によくお伝えするのは、「目線の高さから30〜40センチ上あたりが見やすい」ということ。これを基準に、ワイヤーの長さも含めて総合的に考えると良いですよ。

耐荷重の確認は絶対に必要です

そうなんです、サイズと同じくらい重要なのが耐荷重なんですよね。これを見落として失敗するケースも結構あるんです。

ピクチャーレールには、1メートルあたりの耐荷重が設定されています。一般的な製品では、1メートルあたり10〜20キロ程度のものが多いですね。

飾るものの重量を把握しよう

まず、何を飾りたいのかを明確にしておきましょう。額縁入りの絵画や写真なら、フレームの素材によって重量が大きく変わります。

木製の額縁は比較的重く、A3サイズで2〜3キロ程度。アルミフレームなら1〜2キロ程度と軽量です。ガラス入りだとさらに重くなりますから、アクリル板を選ぶと軽量化できますよ。

鏡を吊り下げたいという方も多いんですが、これは要注意です。30センチ×40センチ程度の鏡でも3〜5キロくらいになることがあります。このサイズ以上の鏡を吊り下げる場合は、耐荷重の高い業務用タイプを選ぶことをおすすめします。

安全率を考慮した選び方

現場での経験から言うと、表示されている耐荷重ぎりぎりで使用するのは避けたほうがいいですね。私たちは、実際に吊り下げる重量の1.5〜2倍の耐荷重があるレールを選ぶようにしています。

例えば、合計10キロの作品を飾りたい場合、耐荷重15〜20キロ以上のレールを選ぶということです。これなら、多少重いものを追加で吊り下げても安心ですし、経年劣化も考慮できますからね。

注文前に確認すべきチェックリスト

さあ、いよいよ注文の段階ですね。でも、ちょっと待ってください。注文ボタンを押す前に、もう一度確認しておきたいポイントがあるんです。

設置場所の下地確認

これ、本当に重要なんです。ピクチャーレールは天井や壁に固定するものですから、しっかりした下地がないと取り付けられません。

木造住宅の場合、天井には通常455ミリ(約45センチ)間隔で下地の木材が入っています。この下地に固定することで、しっかり取り付けられるんですね。

下地の探し方ですが、専用の下地センサーを使うのが確実です。ホームセンターで2,000円程度から購入できますし、最近はスマホアプリでも下地を探せるものがあります。

下地がない場所に取り付けたい場合は、ボードアンカーという専用の金具を使う方法もありますが、耐荷重は大幅に下がってしまいます。この場合は、専門業者に相談されることをおすすめしますね。

必要な部品の確認

ピクチャーレール本体だけでは、実は絵を飾れないんです。これ、意外と知らない方が多いんですよね。

レール本体のほかに、ワイヤーフック、そしてエンドキャップ(レールの端を塞ぐ部品)が必要になります。

ワイヤーは、透明なナイロン製と金属製があります。ナイロン製は目立ちにくいのがメリットですが、重いものには向きません。金属製は耐荷重が高く、デザイン性もありますが、存在感が出てしまいます。飾るものに応じて選んでくださいね。

フックも用途に応じて選びます。額縁用、時計用、多目的用など、種類が豊富なんです。吊り下げたいものに合わせて、適切なフックを選びましょう。

カラーとデザインの選択

機能面だけでなく、見た目も大切ですよね。ピクチャーレールは、お部屋のインテリアの一部になりますから。

一般的なカラーは、ホワイト、シルバー、ブラックの3色です。天井や壁の色に合わせて選ぶと、目立たなくて済みます。仙台市内のお客様のお宅でも、白い天井には白いレールを選ばれる方が多いですね。

最近は木目調のレールも人気なんです。ナチュラルテイストのお部屋には、木目調が馴染みやすくておすすめですよ。

実際の注文手順を詳しく解説

それでは、具体的な注文手順を見ていきましょう。オンラインショップでの注文を想定して説明しますね。

ステップ1:商品選択

まず、先ほど確認したサイズと耐荷重に基づいて、適切なレールを選びます。商品ページには、必ずサイズのバリエーションと耐荷重が記載されていますので、しっかり確認してください。

長さは、先ほど測定した数値から両端2〜3センチずつ引いた長さを選びます。例えば、測定値が3,000ミリなら、2,950ミリ程度のものを選ぶということですね。

多くのメーカーでは、100ミリ単位でサイズ展開していますが、オーダーカットに対応しているところもあります。ぴったりのサイズがない場合は、オーダーカットを検討してみてください。

ステップ2:必要部品の追加

レール本体を選んだら、必要な付属品も一緒に注文しましょう。

ワイヤーは、飾りたい作品の数だけ必要です。レール1メートルあたり2〜3本のワイヤーが使えると考えて、必要本数を計算してください。

フックも同様に、作品の数だけ必要になります。予備を含めて、少し多めに注文しておくと安心ですよ。

エンドキャップは、レールの両端に必要なので、通常は2個です。ただし、L字型に設置する場合などは、コーナー用の部品が必要になることもあります。

ステップ3:取り付け方法の選択

DIYで取り付けるか、業者に依頼するかも重要な選択ですね。

DIYの場合は、取り付けに必要な工具(ドライバー、下地センサー、メジャーなど)が揃っているか確認してください。また、天井への作業になりますので、安定した脚立も必要です。

「自分で取り付けるのは不安」という方は、専門業者への依頼がおすすめです。私たち株式会社 室内装飾おとこざわでも、ピクチャーレールの設置を承っていますので、お気軽にご相談くださいね。

ステップ4:配送オプションの確認

レールは長尺物ですから、配送方法も確認が必要です。3メートルを超える長さの場合、通常の宅配便では配送できないことがあります。

多くのショップでは、長尺物専用の配送サービスを利用しています。配送日時の指定ができるか、また、配送料金はいくらかかるかも確認しておきましょう。

仙台市内でしたら、地元の建材店で直接購入するという選択肢もありますよ。実物を見て選べますし、配送の心配もありません。

失敗しないための注意点とコツ

ここまで読んでいただいて、いかがでしたか?ピクチャーレールの注文、意外と奥が深いですよね。

私たちが現場で見てきた失敗例から、特に注意していただきたいポイントをまとめてみました。

よくある失敗例とその対策

長さの測り間違いが最も多い失敗です。メジャーのたるみや、斜めに測ってしまうことで誤差が出ます。できれば二人で測定し、2回以上測って確認することをおすすめします。

下地の位置を確認せずに購入してしまうケースもありますね。特に、レールの両端をしっかり固定できる下地がないと、取り付けが困難になります。事前に下地の位置を確認し、レールの長さを調整することが大切です。

耐荷重の見誤りも注意が必要です。「このくらいなら大丈夫だろう」という思い込みは危険です。必ず実際の重量を測るか、製品の重量表示を確認してください。

プロからのアドバイス

20年以上この仕事をしてきて思うんですが、ピクチャーレールの設置で一番大切なのは「事前の準備」なんですよね。

測定は時間をかけて丁寧に行ってください。急いで測って失敗するより、慎重に測って一度で成功させるほうが、結果的に時間も費用も節約できます。

また、将来的なことも考えておくといいですね。今は小さな作品しか飾る予定がなくても、将来大きな作品を飾りたくなるかもしれません。少し余裕のある耐荷重のレールを選んでおくと、後々便利だと思います。

取り付け後のメンテナンスも大切です

そうなんです、注文して取り付けたら終わりじゃないんですよね。長く快適に使うためには、定期的なメンテナンスも必要なんです。

レール部分は、ホコリが溜まりやすい場所です。月に1回程度、乾いた布で軽く拭いてあげるだけで、スムーズな動きが保てます。

ワイヤーも、半年に1回程度は状態を確認しましょう。特にナイロン製のワイヤーは、紫外線で劣化することがあります。変色や擦れた跡があれば、早めに交換してください。

フックの引っ掛け部分も、定期的にチェックが必要です。緩みや変形がないか確認し、不具合があれば交換しましょう。

地域特有の注意点|仙台市の場合

仙台市にお住まいの方に、地域特有の注意点もお伝えしておきますね。

仙台は冬の寒さが厳しい地域です。暖房を使う季節は、室内の温度変化が大きくなります。この温度差で、ピクチャーレールの金属部分が膨張・収縮を繰り返すことがあるんです。

特に、窓際や外壁に面した場所は温度変化が激しいため、取り付け時に少し余裕を持たせることをおすすめします。

また、仙台は湿度の変化も大きい地域ですね。梅雨時期は湿気対策として、飾る作品も含めて換気を心がけてください。

予算の目安と費用対効果

気になる費用面についてもお話ししておきましょうね。

ピクチャーレール本体は、長さ2メートル程度の一般的なもので、3,000〜8,000円くらいが相場です。業務用の高耐荷重タイプだと、10,000〜15,000円程度になることもあります。

これに加えて、ワイヤーが1本500〜1,500円、フックが1個300〜800円程度かかります。

DIYで設置する場合、必要な工具を持っていなければ、下地センサーやドライバー、脚立などで5,000〜10,000円程度の初期投資が必要です。

業者に依頼する場合は、材料費に加えて工事費が8,000〜15,000円程度かかることが多いですね。ただし、確実に取り付けられる安心感がありますし、下地の補強が必要な場合も対応できます。

長い目で見ると、ピクチャーレールは本当にコストパフォーマンスの高い投資だと思います。壁に穴を開けずに済みますから、賃貸の退去時の修繕費を考えると、十分元が取れますよ。

よくあるお問い合わせFAQ

最後に、お客様からよく寄せられる質問をまとめてみました。

Q1:賃貸マンションでも設置できますか?

はい、設置可能です。ただし、天井や壁に穴を開ける必要があるため、事前に管理会社や大家さんの許可を取ることをおすすめします。退去時の原状回復について、事前に確認しておくと安心ですね。

Q2:石膏ボードの天井にも取り付けられますか?

そうなんです、石膏ボードでも取り付けられます。ただし、下地の木材にしっかり固定することが重要です。下地がない場所にはボードアンカーを使用しますが、耐荷重が低くなるため、軽いものしか吊り下げられません。

Q3:既存のカーテンレールと併用できますか?

可能ですが、取り付け位置に注意が必要です。カーテンレールから5センチ以上離して設置することをおすすめします。カーテンの開閉に支障が出ないよう、事前に動作確認をしておくといいですね。

Q4:DIYでの取り付けは難しいですか?

一般的な木造住宅で下地がある場合、DIYでも十分可能です。ただし、天井での作業になりますので、安全面には十分注意してください。不安な場合は、専門業者に依頼されることをおすすめします。

Q5:レールの長さが足りなかった場合、継ぎ足せますか?

専用の連結金具を使えば、レール同士を繋げることができます。ただし、見た目や強度の面で、できれば最初から適切な長さのものを選ぶのがベストですね。

Q6:何メートルまで一本のレールで設置できますか?

一般的には4メートルくらいまでが限度です。それ以上長い場合は、2本に分けて設置するか、途中に補助のブラケット(支え金具)を追加することをおすすめします。長すぎると、レール自体の重さでたわんでしまうことがあるんです。

Q7:地震対策は必要ですか?

東北地方では特に気になるポイントですよね。ワイヤーの長さを短めにする、フックに落下防止機能が付いたものを選ぶなどの対策があります。また、重い作品は下のほうに飾ることで、万が一の落下時の被害を最小限にできます。

Q8:掃除はどのくらいの頻度で必要ですか?

月に1回程度、乾いた布で拭く程度で十分です。ワイヤーやフックの点検は、半年に1回くらい行うといいですね。特に問題がなければ、それほど手間はかかりません。

終わりに

いかがでしたか?

ピクチャーレールの注文、最初は難しそうに感じるかもしれませんが、ポイントを押さえれば決して難しくありません。測定を丁寧に行い、用途に合った製品を選べば、きっと満足のいく仕上がりになると思います。

私たち株式会社 室内装飾おとこざわでは、ピクチャーレールの選定から設置まで、トータルでサポートさせていただいています。「自分で選ぶのは不安」「確実に取り付けてほしい」という方は、ぜひお気軽にご相談くださいね。

仙台市をはじめ、宮城県内のお客様のお宅に、これまで数多くのピクチャーレールを設置してきました。その経験を活かして、お客様一人ひとりに最適なプランをご提案いたします。

お問い合わせは、TEL 0225-76-1221、またはウェブサイト(https://otokozawa.com/)からどうぞ。皆様からのご連絡、心よりお待ちしております。

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