今日は、多くのお客様からよくご質問いただく「オーダーカーテンと既製品の違い」について、わかりやすくご説明させていただきます。
カーテンは、お部屋の雰囲気を大きく左右する重要なインテリアアイテムです。でも、オーダーカーテンと既製品のどちらを選べばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?この記事では、両者の違いや特徴、メリット・デメリットなどを詳しく解説していきますので、カーテン選びの参考にしていただければ幸いです。
オーダーカーテンと既製品の基本的な違い
まずは、オーダーカーテンと既製品の基本的な違いについてお話しします。
オーダーカーテンは、お客様のご要望に合わせて一つ一つ丁寧に作られるカーテンです。窓のサイズや形状、お部屋の雰囲気、ご予算など、様々な条件に合わせてカスタマイズすることができます。
一方、既製品のカーテンは、あらかじめ決められたサイズや柄で大量生産されたカーテンです。比較的安価で手に入れやすいのが特徴です。
それでは、具体的にどのような違いがあるのか、詳しく見ていきましょう。
サイズの違い
オーダーカーテンと既製品の最も大きな違いの一つが、サイズの自由度です。
オーダーカーテンのサイズ
オーダーカーテンは、お客様の窓のサイズに合わせて1cm単位で製作することができます。変形窓や特殊なサイズの窓にも対応可能です。例えば、天井から床までの長さが283cmある場合でも、ピッタリのサイズで作ることができます。
既製品のサイズ
既製品は、一般的な窓のサイズに合わせて、いくつかの規格サイズで製造されています。例えば、幅100cm×丈178cmや幅100cm×丈200cmなどが一般的です。ただし、これらの規格サイズに合わない窓の場合は、カーテンの長さを調整する必要があります。
デザインと柄の選択肢
カーテンの見た目を決める重要な要素であるデザインと柄についても、オーダーカーテンと既製品では大きな違いがあります。
オーダーカーテンのデザインと柄
オーダーカーテンでは、豊富な生地やデザインの中から、お客様のお好みや部屋の雰囲気に合わせて自由に選ぶことができます。高級感のある生地や珍しい柄、最新のトレンドデザインなど、選択肢は非常に幅広いです。また、生地のサンプルを実際に見て触ることができるので、イメージ通りのカーテンを選びやすいのも魅力です。
既製品のデザインと柄
既製品のカーテンも、最近では様々なデザインや柄が登場していますが、オーダーカーテンと比べると選択肢は限られます。一般的な無地やシンプルな柄が多く、特殊なデザインや高級感のある生地を探すのは難しい場合があります。
縫製の質
カーテンの見た目だけでなく、耐久性や使い心地にも大きく影響する縫製の質についても、オーダーカーテンと既製品では違いがあります。
オーダーカーテンの縫製
オーダーカーテンは、熟練の職人によって丁寧に縫製されます。ヒダの作り方や裾の始末、フックの取り付け位置など、細部にまでこだわって仕上げられます。例えば、ヒダの部分は通常2倍ヒダで作られ、美しいドレープが形成されます。また、裾の三つ折りも丁寧に行われ、型崩れしにくい仕上がりになります。
既製品の縫製
既製品は大量生産のため、縫製の質はオーダーカーテンほど高くない場合があります。ヒダは通常1.5倍ヒダで、オーダーカーテンほどボリューム感がない場合があります。また、裾の始末も簡易的な場合が多く、長期使用で型崩れしやすいことがあります。
機能性の違い
カーテンには、遮光や断熱、防音など様々な機能があります。これらの機能性についても、オーダーカーテンと既製品では違いがあります。
オーダーカーテンの機能性
オーダーカーテンでは、お客様のニーズに合わせて様々な機能を付加することができます。例えば、完全遮光や高い断熱性能、防音効果など、高機能なカーテンを選ぶことができます。また、花粉や防カビ、消臭などの特殊な機能を持つ生地を選ぶこともできます。
既製品の機能性
既製品でも遮光や断熱などの基本的な機能を持つカーテンは多く販売されていますが、オーダーカーテンほど高度な機能や特殊な機能を持つものは少ないです。また、機能性と見た目の両立が難しい場合もあります。
価格の違い
カーテン選びで重要な要素の一つが価格です。オーダーカーテンと既製品では、価格帯に大きな違いがあります。
オーダーカーテンの価格
オーダーカーテンは、既製品と比べると一般的に高価です。生地の質や機能性、サイズ、デザインなどによって価格は大きく変わりますが、1窓分(幅100cm×丈200cm程度)で2万円~10万円程度が一般的です。高級生地や特殊な機能を選ぶと、さらに高額になることもあります。
既製品の価格
既製品は、オーダーカーテンと比べるとかなりリーズナブルです。同じサイズ(幅100cm×丈200cm程度)で、2,000円~2万円程度で購入できることが多いです。ただし、高機能や高品質な既製品の場合は、オーダーカーテンに近い価格帯になることもあります。
納期の違い
カーテンを新調する際に考慮すべき点として、納期があります。オーダーカーテンと既製品では、入手までにかかる時間が大きく異なります。
オーダーカーテンの納期
オーダーカーテンは、お客様のご要望に合わせて一から製作するため、納期がかかります。一般的に、ご注文から納品まで2~4週間程度かかることが多いです。特殊な生地や複雑なデザイン、繁忙期などの場合は、さらに時間がかかることもあります。
既製品の納期
既製品の場合、店頭やオンラインショップで購入してすぐに持ち帰ったり、配送してもらったりすることができます。急いでカーテンが必要な場合や、すぐに部屋の雰囲気を変えたい場合には、既製品が適しています。
カスタマイズ性の違い
お部屋や窓の個性に合わせてカーテンをカスタマイズできるかどうかも、オーダーカーテンと既製品の大きな違いの一つです。
オーダーカーテンのカスタマイズ性
オーダーカーテンの最大の魅力は、高いカスタマイズ性です。以下のような様々な要素をお客様のご希望に合わせてカスタマイズすることができます。
- 生地の種類や色、柄
- カーテンの幅や丈
- ヒダの種類(2倍ヒダ、1.5倍ヒダ、フラットなど)
- タッセルやアクセサリーの追加
- 裏地の有無や種類
- フックの種類や取り付け位置
- 特殊な窓形状への対応(出窓、天窓など)
このように、お部屋の雰囲気や窓の形状、お客様のライフスタイルに合わせて細かくカスタマイズできるのが、オーダーカーテンの大きな特徴です。
既製品のカスタマイズ性
既製品の場合、カスタマイズの余地は非常に限られています。基本的には、用意されているサイズや色、デザインの中から選ぶことになります。丈の調整程度は可能ですが、それ以上のカスタマイズは難しいのが一般的です。
耐久性と寿命の違い
カーテンは毎日使用するものなので、耐久性や寿命も重要な選択基準になります。オーダーカーテンと既製品では、この点でも違いがあります。
オーダーカーテンの耐久性と寿命
オーダーカーテンは、高品質な生地と丁寧な縫製により、一般的に耐久性が高く、長持ちします。適切なお手入れをすれば、10年以上使用できることも珍しくありません。また、生地の質が良いため、色褪せや型崩れも起こりにくいのが特徴です。
既製品の耐久性と寿命
既製品は、価格を抑えるために比較的安価な生地や簡易的な縫製が用いられることが多いため、オーダーカーテンほどの耐久性はありません。一般的な使用で3~5年程度で買い替えを検討する必要が出てくることも多いです。ただし、最近では高品質な既製品も増えてきており、適切なお手入れをすれば長く使用できるものもあります。
お手入れの違い
カーテンを長く美しく使い続けるためには、適切なお手入れが欠かせません。オーダーカーテンと既製品では、お手入れ方法や頻度にも違いがあります。
オーダーカーテンのお手入れ
オーダーカーテンは高品質な生地を使用しているため、日々のお手入れは比較的簡単です。定期的に掃除機をかけたり、軽くブラッシングしたりするだけで、美しさを保つことができます。洗濯が必要な場合も、生地に適した方法で丁寧に洗うことで、長く使用することができます。
また、オーダーカーテンの場合、専門店でクリーニングサービスを受けられることも多く、プロの技術で美しさを蘇らせることができます。
既製品のお手入れ
既製品の場合、生地の質や縫製の具合によってはお手入れに注意が必要な場合があります。洗濯機で洗える商品も多いですが、洗濯による縮みや色落ち、型崩れに注意が必要です。また、頻繁な洗濯で生地が傷みやすいこともあるので、適切な頻度でのお手入れが重要です。
選び方のポイント
オーダーカーテンと既製品、どちらを選ぶべきか迷っている方も多いと思います。ここでは、カーテン選びのポイントをご紹介します。
オーダーカーテンを選ぶべき場合
以下のような場合は、オーダーカーテンがおすすめです。
- 窓のサイズが特殊な場合
- 高級感や個性的なデザインを求める場合
- 長期間使用する予定がある場合
- 特定の機能(完全遮光、高断熱など)を求める場合
- インテリアにこだわりがある場合
- 予算に余裕がある場合
既製品を選ぶべき場合
以下のような場合は、既製品が適しているかもしれません。
- 標準的なサイズの窓である場合
- 予算を抑えたい場合
- すぐにカーテンが必要な場合
- 頻繁に模様替えをする予定がある場合
- シンプルなデザインで十分な場合
- 一人暮らしや短期の賃貸住まいの場合
まとめ
オーダーカーテンと既製品、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあることがおわかりいただけたでしょうか。どちらを選ぶかは、お客様のニーズや予算、ライフスタイルによって変わってきます。
オーダーカーテンは、高い品質と自由度、長期的な耐久性を求める方に適しています。一方、既製品は手軽さとコストパフォーマンスが魅力です。
最後に、カーテン選びのポイントをいくつかご紹介します:
- 窓のサイズと形状を正確に測る:オーダーカーテンを検討する際は特に重要です。
- 部屋の雰囲気を考慮する:カーテンは部屋の印象を大きく左右します。インテリアとの調和を考えましょう。
- 必要な機能を明確にする:遮光、断熱、防音など、どの機能を重視するか決めておきましょう。
- 予算を設定する:長期的な使用を考えると、初期投資が高くても品質の良いものを選ぶのも一案です。
- 生地のサンプルを確認する:オーダーカーテンなら、実際の生地を見て触ることができます。
- 専門家に相談する:迷った際は、インテリアショップや専門店のスタッフに相談するのも良いでしょう。
カーテンは毎日目にし、使用するものです。じっくり検討して、自分に合ったカーテンを選んでください。快適な空間づくりのお手伝いができれば幸いです。
ご不明な点やさらに詳しくお知りになりたいことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。私たち室内装飾おとこざわのスタッフが、お客様に最適なカーテン選びをサポートさせていただきます。
カーテン選びのよくある質問
最後に、お客様からよくいただく質問とその回答をまとめてみました。カーテン選びの参考にしていただければと思います。
Q1: オーダーカーテンは高額すぎて手が出ません。既製品でも十分な品質のものはありますか?
A: はい、最近では品質の高い既製品も増えています。有名ブランドや大手メーカーの既製品なら、比較的リーズナブルな価格で高品質なカーテンを手に入れることができます。ただし、サイズや機能性に制限があることは念頭に置いておく必要があります。
Q2: カーテンの丈はどのくらいがベストですか?
A: カーテンの丈は、お部屋の雰囲気や好みによって変わります。一般的には以下の3種類があります:
- フロアレングス:床にわずかにつく長さで、最も一般的です。
- プリンセススタイル:床に10~20cm程度余分に垂らします。豪華な印象になります。
- ショート丈:窓枠の下で終わる長さです。カジュアルな印象になります。
オーダーカーテンなら、お好みの長さに正確に調整できます。
Q3: 遮光カーテンは本当に必要ですか?
A: 遮光カーテンの必要性は、ライフスタイルや部屋の用途によって変わります。例えば、以下のような場合は遮光カーテンがおすすめです:
- 寝室で朝日が気になる方
- 夜勤の方や昼寝をする習慣がある方
- テレビやパソコンの画面への映り込みが気になる方
- エアコンの効きを良くしたい方(遮光カーテンには断熱効果もあります)
ただし、完全な遮光が必要ない場合は、1級~3級の遮光カーテンから選ぶこともできます。
Q4: カーテンの洗濯頻度はどのくらいがいいですか?
A: カーテンの洗濯頻度は、使用環境や生活スタイルによって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです:
- 半年に1回程度:通常の使用環境の場合
- 3ヶ月に1回程度:ペットがいる家庭や喫煙者がいる場合
- 1ヶ月に1回程度:花粉症の方がいる場合や、窓を開ける機会が多い場合
ただし、オーダーカーテンの場合は、生地によってはドライクリーニングが推奨されることもあるので、購入時に適切なお手入れ方法を確認しておくことをおすすめします。
Q5: カーテンレールの種類によって、カーテンの選び方は変わりますか?
A: はい、カーテンレールの種類によって、選べるカーテンの種類や取り付け方が変わってきます。主なカーテンレールの種類は以下の通りです:
- 一般的なカーテンレール:最も一般的で、多くのカーテンに対応しています。
- アイアンレール:装飾性が高く、クラシックな雰囲気を演出できます。
- 天井付けレール:天井に直接取り付けるタイプで、すっきりとした印象になります。
オーダーカーテンなら、どのタイプのレールにも対応できるよう調整が可能です。既製品の場合は、レールの種類に合わせて適切なフックやランナーを選ぶ必要があります。
終わりに
カーテン選びは、お部屋の雰囲気づくりの重要な要素です。これらの情報を参考に、ぜひ理想のカーテンを見つけてください。私たち室内装飾おとこざわのスタッフは、お客様一人ひとりのニーズに合わせたカーテン選びをサポートさせていただきます。どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。快適で美しい空間づくりのお手伝いをさせていただきます。